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唐突に始まって終わる観能フローチャート
能の舞台の展開 TEXT:新城 健一 2004.10.13

■能の舞台の進行パターン

能の演目「高砂」の能舞台
演目『高砂(たかさご)』の能舞台の様子。
(撮影:森田拾史郎)

能の舞台は、あるパターンに沿って進められます。
謡(うたい)の内容が理解しづらくとも、この舞台の進行パターンを知っておくことで、おおよその流れを把握することができるかもしれません。

また、能の舞台は、通常の演劇などとは異なり、舞台に幕がかけられていないため、始まりと終わりの合図が明確ではありません。
初めて観能された方には、「なんでいきなりはじまるの?」「いまので終わりなの?」という印象を持たれることもあるようです。
拍手を促すカーテンコールもなく、淡々と始まり、粛々と進み、静々と終わります。

では、一体、能の舞台はどのように始まり、物語はどのように進行し、そしてどのように終わるのか。
その一連の流れについて、説明していきましょう。

次のページでは「観能フローチャート」についてまとめています
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