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小学生も大人も大喜びで能に夢中!
『能ワークショップ』が開催 TEXT:新城 健一 2004.0525

TOPICS

謡の体験
舞の体験
クモ糸を投げる体験
能のチャンバラ体験
参加者の声
次回への想い
保護者の方へ


■クモの糸を投げる体験


▲土蜘蛛の精が、クモの糸で攻撃するシーン。子供たちの歓声が上がる。

土蜘蛛(つちぐも)』の仕舞を観る子供は、そのクモ糸に大興奮。
その体験ができると聞いて、大人も子供も大喜びでした。

能が退屈だという印象を払拭するような演目に、伝統芸能という堅苦しさを感じていた親子も、すっかりエンターテインメントとして楽しんでいました。


▲大喜びでクモの糸を投げる子供たち。

投げ方にはコツがあり、そこに難しさと面白さを見出していたようです。
もう一回やりたい。これだけ何度も練習したい。
そんな声が上がっていました。

遊びの面白さは、くり返すことで上手になっていく成長や変化の面白さでもあります。
能に、そうした面白さを見出すことで、日々その修練をしている能楽師の技術の高さが理解できるようになります。
プロの力量を、自分と比較しながら観ることで、舞台をより身近に、そして、より積極的に楽しむことができるようになります。


▲「お母さん、頑張ってー」と子供の声援が!

■能のチャンバラ体験

最後に『船弁慶』が舞われました。
長刀(なぎなた)を持った亡霊が襲いかかる迫力に、『土蜘蛛』で大騒ぎしていた子供たちが、一斉に静まり、舞台に集中していました。

そして、「義経(よしつね)役をやりたい人」との声に、即座に子供たちの手が上がりました。


▲扇を刀に見立てて、亡霊と戦う子供。

舞台に上がった子供は、瞬く間に動きを覚え、長刀を持って襲いかかる亡霊と戦っていました。
実際の舞台でも、義経の役は「子方(こかた)」と呼ばれる子役が担当します。
早い子では、6歳ほどで、この役をやることがあるのだそうです。

次のページでは、「参加者の声」「次回への想い」「保護者の方へ」を紹介します。

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