大きく開いた口が特徴で、「獅子口」と呼ばれることもあるそうです。
これは人間ではなく、仏国土(ぶっこくど=仏がいる国)に住む聖獣の顔です。
この面は、『石橋(しゃっきょう)』という演目専用の面です。 『石橋』は、長い髪をつけた連獅子が髪を振り回して舞う演目です。 歌舞伎の連獅子をご存知でしょうか。あの演目の元祖が、能の『石橋』なのです。
『石橋』には、白髪と赤髪の獅子が登場しますが、白髪が主役、赤髪が準主役となります。 この獅子の面は、主役の白髪が使うものです。